アルタdeニューロティカ

ニューロティカが9月25日(日)、東京・新宿アルタ前にある新宿ステーションスクエアにて、自身最大規模となるフリーライブ『アルタ de ニューロティカ』を開催。ファンはもちろん、休日で新宿を訪れていた通行人も巻き込み、2,000人を超える観客の前で熱いライブを披露した。

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過去には様々なアーティストのプロモーション、ゲリラ・ライブで使用され、パンクロック・ファンの間で今も語り継がれる、ラフィンノーズの『ソノシートばら撒きGIG』など、数多くの伝説を作ってきた新宿アルタ前。
『アルタ de ニューロティカ』は、「今年でアルタ前広場がなくなるかもしれない」という噂を聞いたメンバーが、「自分たちもここでライブがやりたい」と強く熱望して実現。開催前にはクラウド・ファンディングで支援金が集められ、その金額は目標額100万円を遥かに超える273万5900円(!)を達成。多くの人の夢と期待を背負って、その当日を迎えた。

開演前、アルタ前広場には早い時間から観客が殺到。開演30分前、熱狂的なロティカ・ファンとして知られる、お笑い芸人のまちゃまちゃが壇上に立ち、ロティカ愛に溢れた前説で観客を沸かせる。さらに客として訪れていた宮藤官九郎もステージに上げられ、会場の熱気が大いに高まる中、まちゃまちゃの煽りによる「俺たちいつでも!」「ロックバカ!」のコール&レスポンスで会場が一体になり、いよいよ本編がスタートする。

1.jpg開演直前、空を覆っていた雲の合間から青空が顔を出し、明るい陽射しが差し込んできた会場。いつの間にか観客は広場の奥や道向こうの歩道にまで集まっており、盛大な拍手と歓声に迎えられて、ニューロティカがついにステージに登場。
カタル(Ba)の「Yes! ニューロティカ!」の合図で、緑の全身タイツにスイカのかぶりものをかぶったスイカマン姿のアツシ(Vo)がステージに飛び込むと、「夏・スイカ・27才」でライブがスタート。突然始まったライブに足を止める通行人、熱く楽しい歌と演奏に笑顔で体を揺らす観客。ステージ前には、赤と緑の手作りボンボンを笑顔で振る熱心なファンの姿も見える。

1曲目を歌い終えると大きな拍手に送られ、アツシがステージをはける。ナボ(Dr)がビートを刻む中、ジェームス(Gt)が「新宿ーーーっ!」と絶叫し、カタルが「チョイスで会おうぜ」の演奏に乗せて、<アルタ前にようこそ!>と即興の歌で歓迎の気持ちを伝える。お客さんも掛け声を合わせてアツシの登場を待つ中、ステージ衣装に着替えたアツシが登場。そのまま「チョイスで会おうぜ」に突入すると思いきや、「一生唄っていくぜ! やりたいことをやらなきゃ嘘になっちまうぜ!」と叫んだアツシは、次にやる予定だった「嘘になっちまうぜ」を唄い始める(笑)。

2.jpg予想外のミスに混乱するメンバーだったが、そこはさすがのベテラン・バンド。なんとか軌道修正し、間違いに気づいたアツシも「チョイスで会おうぜ」を唄い始め、観客も苦笑。MCでカタルが「(あっちゃんが)何かやらかすと思ってたけど、早かったね! しかも想定外のことをしてきたから驚いちゃった」と語っていたが、このカッコつけきれない愛らしさもアツシの魅力。
なんとか演奏された「チョイスで会おうぜ」で会場中がジャンプを合わせて盛り上がると、改めて「嘘になっちまうぜ」を披露。疾走感ある歌と演奏に、会場の熱がどんどん上がっていく。

MCでは「結成32年、今日で1,874回目のライブになります」と語り、集まった観客、支えてくれた人々に感謝の気持ちを告げると、「圧巻だね」と感慨深い表情を見せたアツシ。ミディアム・ナンバー「東京花火」を気持ちを込めて唄うと、「いい男になろうぜ、いい女になろうぜ! 天まで届け!」と、「アイキタ」に熱いメッセージを込める。

5.jpg4.jpg再び訪れたMCでは、「ラフィンノーズ先輩がソノシートをばら撒いた伝説のアルタ前を、出来の悪い後輩が30年かかって受け継ぎました」と語っていたアツシ。この日、ニューロティカは訪れた観客1,000人に、この日のために製作した特製CDとオリジナル・デザインのうまい棒を無料配布。無料CD配布には、ラフィンノーズへのオマージュもあったのだろう。

「これからも楽しいこと探して、バカやっていきましょう!」と始まった後半戦は、「32年唄ってます」と始まった「DRINKIN’ BOYS」でスタート。世代や性別を超えて一体となった<ヤーヤヤヤーヤヤ>の掛け声が、アルタ前に大きく響く。
続いて披露された「絶体絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!」では初めて見るであろう観客も一緒に振り付けを合わせ、両手を挙げて手を叩いて「もっともっと」と叫ぶ“ニューロティカコール”を道向こうの通行人までが合わせると、その圧倒的な光景に「最高だね、最高!」とアツシが嬉しそうに笑みを浮かべる。会場中が拳を突き上げ、「俺たちいつでも!」「ロックバカ!」と声を合わせたこの曲が、この日のクライマックスを生む。

6.jpg最後のMCでは、「この日のために4人のポケットマネーで鳩を買いました」と、ステージ上に5羽の鳩が運び込まれる。「これはジェームス、この汚いのはナボちゃん」と鳩をメンバーに例え、「5羽目の鳩はお客さん。世界と日本の平和を願って、鳩を飛ばしたいと思います」とカゴを開けて鳩を飛ばすアツシ。何かの儀式のようにとり行われるその光景を見て、ナボが「何これ?」と思わず苦笑。

ラストは「この4人で初めて作った曲です」と始まった「五十の夜」。この景色を名残り惜しむように丁寧に熱く演奏する楽器隊、<こんな日を待っていた>と気持ちいっぱいに唄うアツシ。50歳を過ぎたパンクロッカーが夢を追い、夢を叶える姿はそれを見届けたすべての人に勇気や希望を与えてくれたはず。
渾身の歌と演奏でライブを完遂した彼らは、「ロックンロール最高! お前ら最高! ニューロティカ?」「最高ーーっ!」のコール&レスポンスでライブを締めると、アツシは「俺たち、新しい歴史を作ったぞーー!」と力強く新宿の空に叫んだ。(text:フジジュン)

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9/25 (日)新宿ステーションスクエア(アルタ前広場)15:00開始

14:40くらいから「まちゃまちゃ」が応援MC?をしてくれます!こちらもお楽しみに!

いよいよ迫ってきました、アルタdeニューロティカ!イベントを成功させるためにも、みなさん拡散お願いします!

「アルタ de ニューロティカ」 注意事項

イベントを安全に執り行う為に、皆様にお願い事があります。ご協力お願い致します。

 

★誘導警備の関係上13:30より前には、集まらないようお願いします。
強風で飛んで行ってしまい事故が発生など、不測の事態を避ける為、クラッカーや紙テープなどは使用禁止です。
限定CD1000枚配布は終演後ステージ前にて予定しています。お一人1枚。 ※係の指示に従い整列願います。

 

☆会場には、一般の通行人も多数居ます、通行の妨げにならないようお願いします。並びに、近隣の店舗等に迷惑になる行為は、絶対におやめください。
☆会場内の草木・施設に、登ったり傷つけたり等の行為は絶対におやめください。
☆他のお客様の迷惑になる行為を行う方、係員の指示に従わない方等は強制的に退場していただく場合があります。
☆ダイブ等の危険行為を固く禁止しています。危険行為を行った者には退場等の厳重な措置を取らせていただきます。
☆会場の特性上ゴミ箱は設置しておりません。各自お持ち帰りください。
☆会場内での喫煙は条例で禁止されております。喫煙所をご利用ください。
☆来場者に年齢制限はございませんが、子供を連れてのご来場の場合は、保護者が必ず目の届く範囲での観覧をお願いします。
☆会場内への危険物の持ち込み禁止です。
☆物をステージに投げ込む等の行為は、思わぬ事故につながります。絶対にお辞めください。
☆雨天の場合でもフロントエリア内での傘の使用は禁止です。レインウェア等の雨具をご用意ください。
☆レジャーシート・椅子等を、持ち込んでの場所取りはご遠慮ください。
☆会場内での撮影・録画・録音は全てOKですが、周りのお客様への配慮をお願いします。(プロ用撮影機器は禁止です)
☆クラウドファンディングでご支援頂いた方へのリターン用等で、オフィシャルの撮影が入ります。客席も映り込み可能性もございます、ご了承ください。
☆会場での事故・盗難等は主催者・出演アーティスト・会場側では一切責任を負いません。

上記、注意事項が守られない場合、イベント中止もやむを得ません。ご協力お願い致します。

アルタ de ニューロティカ 実行委員会

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このイベントを行うためにクラウドファンディグで資金募集をしました。

総額2,735,900円が集まりました!ありがとうございます!この資金は、アルタdeニューロティカを成功させるために使い切ります!すでに赤字が見え隠れしてますが、当日をどうぞお楽しみに!

演奏予定曲を発表します!(曲順は未定)
是非とも予習復習で想像を膨らませて下さい!

YouTube再生リスト

★アイキタ★

新宿が大好きな、新宿ロフトが大好きなバンド小僧が書いた楽曲です。新宿に行けば絶対何かある。新宿に行けば絶対仲間がいる。そして「この思い天まで届け」とサビで人差し指を天に掲げます。ニューロティカトリビュートアルバムでは浅野忠信氏がカバーしてくれました。

★チョイスで会おうぜ★

いたいけな少年のラブソングです。「チョイス」とは明治学院東村山中学野球部の挨拶の言葉です。私は2番レフトで南多摩地区で優勝した事があります。
ニューロティカトリビュートアルバムではソウルフラワーユニオンがカバーしてくれました。
 

★東京花火★

柴門ふみの世界を歌詞にしてみました。このタイトルでナリオ監督が映画化しています。

ニューロティカトリビュートアルバムではPUFFYがカバーしてくれました。


★ドリンキンボーイズ★

結成当初から32年間歌っている楽曲です。クソガキが這い上がって行こうとする歌詞を書きましたら、ニューロティカが這い上がる楽曲になりました。DJオズマのアルバムに収録して頂きMVも有ります。
ニューロティカトリビュートアルバムではJUN SKY WAKER(S)の宮田和弥氏がカバーしてくれました。


★絶対絶命のピンチに尻尾を高く上げろ★

第2期ニューロティカが狼煙を上げた楽曲です。あっ今でもある意味ピンチですが。このタイトルのアルバムジャケットは「キン肉マン」のゆでたまご先生に描いていただきました。
ニューロティカトリビュートではゲルググがカバーしてくれました。


★嘘になっちまうぜ★

以前、我が母校の学祭のタイトルにこの曲の歌詞が採用されました。「やりたい事をやらないと嘘になっちまうぜ!」因みに、私は明治学院東村山高校卒で、大学には入れませんでしたが、明治学園大学を我が母校と言い続けています。
ニューロティカトリビュートアルバムでは175Rがカバーしてくれました。

★スイカマン★

ピエロ以外の新しいキャラクターで、子供から老人まで愛されるキャラクターを目指しています(笑)
ニューロティカトリビュートアルバムでは誰もカバーしていません。